日本株専門家集団あすなろ投資顧問です。
師走に弊社のシニアマーケットアナリスト
まんもす藤井。より動画が公開されました。
当ブログではレジュメをフル公開いたします。
動画と併せてご覧いただくと理解度向上に繋がるかと存じます。
動画はこちら
以下レジュメ
~藤井流 知っておくべき3つの株式売買ポイント~
- 需給をどうよむか!
- テクニカルを使った投資判断ポイント
- 決算を跨ぐときの判断
需給とは
単純ですがどんな銘柄も株価は買いが多ければ上昇しますし、売りが多ければ下落します。 株価は最終的には需給で動きますのでいくつかの需給要因を紹介します。
*自社株買い
企業自身が市場から株を買い、流通する株が減り、株価上昇要因になり、決算発表と同時に開示することが多いので注意しましょう。
*浮動株比率のチェック
発行済株式数には二種類あり、会社四季報で確認できます。一つは浮動株とは市場に流通している株数のことで、もう一つは特定株があります。
*特定株
企業の創業者一族・親会社・役員・金融機関などの取引先といった大株主が常に保有して売りとして出てこない安定株主
*浮動株
少ない銘柄ほど買いたい人が多いと上がりやすくなる
*大量保有報告書
発行済株式総数の5%超を取得した場合、その後1%以上の増減等すると土日祝日を除き5日以内に大量保有報告書、変更報告書を財務省に提出しなければなりません。
実際には、証券会社、銀行、信託銀行、●●アセットマネジメントなどの運用会社、海外ヘッジファンドなどがあり大口買いの属性がわかります。
確認は金融庁がだす開示システム「EDINET(Electric Disclosure for Investor’s NETwork :エディネット)」で閲覧が可能です。
「例」信託銀行の名前が出れば年金の買いで長期投資の買い、アセットマネジメントであれば投信信託の買いなどのような資金属性の投資家が買っているとわかります。
*投資部門売買状況
東証のHPに毎週第4営業日(通常は木曜日、祝日等非営業日が午後3時)。これは【だれが買っているのか、売っているのか】がわかります。
~大きくは6つに分類~
1:自己:いわゆるディーラー、証券会社が自己資金で運用資金
2:個人:信用と現物
3:海外投資家:欧米
4:信託銀行:年金、日銀のETF
5:投資信託:
6:事業法人:自社株買い
個人は一般的に相場の下落局面で買い、上昇局面で売るという「逆張り」の傾向があります。
海外投資家は順張りで高値を買い、日本市場約6割は海外投資が売買しているので相場の流れを読む一つに海外投資家が買えば日本株は上がり、売れば下がる傾向が強いのでNY市場の動向は毎日重要になります。
これは海外勢から見た日本株は外国株になり、米国投資家であれば自国の持ち株が上がれば、日本株に対するリスク許容度が増すので翌日の日本株が買いやすくなるのです。
テクニカルを使った投資判断ポイント
いろいろなテクニカルの手法がありますが、私は一目均衡表の遅行スパンの位置を見て相場の強弱を図りますので、皆様にもぜひ使いこなして欲しい方法です。
*遅行スパンとは当日の終値を当日を含む26日前の株価と現在の時価を比較したものです。
「遅行スパン」がローソク足を上回ったら「好転」で「買いシグナル」
「遅行スパン」がローソク足を下回ったら「逆転」で「売りシグナル」
という具合で使います。
単純ですが特に下落時に威力を発揮します。
*一目均衡表の一目山人(本名:細田悟一さん)は長い年月をかけてこの時間関係で見つけ出したもので一目均衡表での基本数値である9.26、を大事にする考え方です。
使い方としては26日前の相場が現在に影響を与えるとの考え方に基づき、26日前の株価が時価を下回ってきたら保有株数を減らす、または売る準備をする投資判断に使います。
切れたら必ず売りというわけでもなく、翌日切り返せれば下落傾向に抵抗をしたのでその後の動き見ながらポジションを調整していくようにしてください。
決算を跨ぐときの判断
保有銘柄は三か月に一度決算がきます。決算を前にしてどのように立ち回ればよいのか。決算の翌日は大きく株価は変動することがあります。
過去最高益更新しても売られる場合もあり、また、赤字転落で下方修正を出しても上がる場合があります。
ポイント:決算を迎えるに直前までの株価の位置関係で判断します。
決算前に期待感で買われている場合はどんなにいいものが出ても出尽くし感から売られる場合が多く、例えば25日線の上方乖離が30%以上あるものは、半分ないし、含み益の分量にもよりますが全部一旦は売ります。また、自然体で株価が横ばいで事前に良いと想定されるときは持ち越します。
保有銘柄の同業他社の決算が先に出たときはそれを参考にしてその銘柄の決算通過後の株価動向を見て、売買のたたき台にします。
また、保有銘柄が事前に決算が悪いとの思惑で売られてきている場合、予想通りに悪ければ悪材料出尽くしから買われる傾向にあるので買い増しか継続保有を検討します。
以上
ご参考ください。
本年も大変お世話になりました。
2021年波乱の丑年も皆様の一助となりますよう努めてまいりますので
どうかよろしくお願いいたします。
あすなろ投資顧問